絵本のある暮らしに憧れていたら、いつのまにかたくさんの書物に囲まれていました。


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お弁当の日

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西日本新聞社の佐藤弘さんの講演はとても良かった。
内容はきちんときけば大事なことで深刻な使命を与えられたことはわかる。
でも、軽快な九州の言葉で、よかですか?!なんていいながら
笑いとライトな口調でどんどん話が進んで行く。
ラストは涙なくしては聞けない感動が待ち受けている。

佐藤氏は言った「体験のない食育は意味が無い」
竹宮小学校で初めて試みが行われた小学生による弁当の日。
始めたのは竹下先生。
いまじゃ小中高、大学までと広がっている。
自分で作るということは、
家事の力と誇りと自信を作るとも。

わたしも長女に入学にあたり言ったのは
お弁当の一品を手伝うことと、毎日靴下は自分で洗うという二つ。
どちらも休みながらでも続いている。
そのうち学校にしっかりなれたら月に一度は、彼女のお弁当の日を作ろうと思う。

松浦弥太郎さんも以前暮らしの手帖に書かれていた。
母が最初に教えてくれた料理はおにぎりのむすび方だったと。
ご飯が炊けて、おにぎりがにぎれば大丈夫、という話だった。

わたし自身同じことを思う。
だから小2の時には、誰もがお鍋でご飯を炊けるように仕込んだし
今でもご飯炊きは子どもの仕事。
おにぎりも中学生になった長男と長女は、いいのを結ぶようになった。

ご飯が炊けて、おにぎりがむすべれば大丈夫。生きて行ける。
あとはそれをあおに教えればいいのだ。
全員に教え終えたらかなりホッとするだろう。

気づけばわたしも知らずのうちに母に教えてもらっていたのだと気づく。
学童もなく、小4で祖母をなくしてから鍵っ子(といっても田舎は鍵をかけないから鍵はない 笑)
になっても、お腹がすいたら自分でおにぎりを握って、
お仏壇にある果物をさげて、自分で剥いて食べていた。
人は時にそれを不憫に思ったであろう。
母がただいまと言わない家庭が寂しいとも。

寂しいとはちっとも思わなかった。
母が帰るまでの時間、わたしは弟と過ごした。
小さいけど、子どものわたしたちには家は十分に広かった。
島になり、山奥になり、時に外国になり探検した。

中学になると反抗期のわたしに何かを訴えたかったのか
美容と健康のためにとか言いながら朝の新聞配達をはじめた
交通事故を起こして足が少し不自由になる7年前までそれは続けられた。
わたしも30件だけ手伝った。
そのうちそれは弟に代わり、わたしは朝食担当になり、それから毎朝
嫁に行くまで続いた。

片付けは苦手だけど、食べることは大好きだ。
だから作ることも大好きだ。
大量にがーとパパッと作る母は憧れだった。
わたしは自分が母にしてもらった食育をありがたいと思っている。


西日本新聞『食卓の向こう側』連載が読めます。
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by sorita-exlibris | 2013-05-01 10:41 | 暮らしに役立つ本