絵本のある暮らしに憧れていたら、いつのまにかたくさんの書物に囲まれていました。


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9/20 の文庫おやすみ

本日、天白川の氾濫の危惧があるため
一部避難勧告が出ています。

学区の小学校も準じて早退になりました。

みなさんの安全を考えて、今日の文庫はおやすみします。

来週、会えるのを楽しみにしています。


kodomiru文庫
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by sorita-exlibris | 2011-09-20 14:44 | kodomiruの部屋

にぐるまをひいて

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にぐるまひいて
ドナルド・ホール ぶん
バーバラ・クーニー え
もき かずこ やく
ほるぷ出版



来月、小学校の読み聞かせでこの本を読む。
3年目にして念願が叶うという日。


クーニーの絵は優しい。
見るものを魅了させる。
けして派手ではないのだけれど
だからこそ余計に日常に必要な絵のように思う。


お話はニューイングランド地方の農家の1年を詩ったもの。
年中さんや年長さんの時もじっと聞いていた双子たち。
2年生にもなると、細かい場所まで捉えていることがわかる。


10月父さんはポーツマスの市場まで売りにいく。
1年かけて羊の毛から完成させたショールに、亜麻から育てたリンネル。
しらかばのほうき。父さんがつくったやねいたのたばに野菜たち。

それらが全部うれると、じゃがいもがはいっていた袋や
荷馬車、うし、うしのくびき。全てを売る。

残ったのはポケットいっぱいのお金。

それで家族に必要なものを買う。

長い道のりを歩いて帰り、そしてまた来年のための
一年がはじまる。


すべてを売って何もなくなる頃に
双子のこっちゃんは少し不安顔になる。
けれど、ぼうに新しい鍋をくくりつけ
そのなかに買ったものをいれて、歩いて、あるいて
家路に着くと、嬉しそうに、にっこりする。
まるで、自分の父さんがやっと帰ってきたように。

私が毎月買うお米の生産者の話によると
生産者のだれもがまずお客様という考えで
新米がとれても古米を食べるのだそうだ。
それはもしものことがあって、お米がなくなったことを
想定して、1年分をとっておくのだという。
わたしたちが新米を食べる頃、ようやく彼らは
一年前に新米だったお米を口にするわけだ。


北海道の祖父母の家に遊びに行くと
きちんと来年のための準備があちこちにされている。
種まき用に乾燥されている豆。

種芋になるじゃがいも。
タマネギだって、種を穫るために残しておくのだ。

祖父母はお茶好きで、とにかくお茶を飲む。
お客様も多いし、たくさん消費する。
そのお茶葉一日分を祖母は毎日干しておく。
たくさんたまったらお茶がらの枕を作る。
我が家にもいつかひとつ送ってくれたと思う。

いたんだ着物で掛け布団を作ったり、どてらに変化したりする。
もうすぐ90なのに、手縫いで着物を1年に2枚は縫ってくれる。
「ゆるくない」と言いながら。

田んぼを始めた我が家は、もうすぐ刈入れだ。
畑は次を蒔くために、いま土壌を作っている。
種芋も準備万端だ。

母は、冬にはいるまえに必ず全員に靴下を編んでくれる。
毛糸は、ほどいたセーターだったりする。
傷んでいない毛糸の洋服は、いつかのために
きちんととってある。
傷んでいる毛糸は、ほどいて帽子になったり、また糸を足して
別のものに生まれかわる。


生ゴミは肥料になり、お茶葉は乾燥させ
卵の殻は、水筒を洗うのに役立っている。

着古した洋服はぞうきんになったり、縫い合わせて
新しいお洋服になったりする。

豊田に近い山奥に、有名な地鶏を食べさせる場所がある。
そこにはヤギも羊もいる。

囲炉裏のある場所の隣りの部屋には
織り機が佇んでいた。

お店の人に聞いてみると、羊の毛は売るためではなく
自分たちで刈り取り、糸に紡いで織り機で服を作るという。

平飼いで卵を収穫し、畑を耕し、必要な分だけ鶏肉を絞める。
そして有り難くいただくのだ。


この絵本には、感謝しろとは一言も出ないけれど
土地に、天候に、すべてに感謝して敬虔に質素に生活する家族の姿がある。

小さな頃から、いつでも読んであげたい本。


前のブログのにぐるまをひいて
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by sorita-exlibris | 2011-09-17 23:21 | バーバラ・クーニー

じゃがいも畑

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じゃがいも畑
カレン・ヘス 文
ウェンディ・ ワトソン 絵
石井 睦美 訳
光村教育図書



夏の間ごぶさたしていたトムの庭にお邪魔する。
ふと絵本コーナで目に留まる絵本を見つける。
ひとつは酒寄進一さんの訳書のもので、もうひとつが今日の本。

立ったまま、静かに頁をめくりながら
「間」に佇んでいた。
読み終えて、しばらく私の心のなかで
じんわりと包まれた頃に店主の月岡さんが「いいでしょう」
と声をかけてきた。

本当に「いい。」
しみじみと、その中で刻んでいる時を
わたしは抱きしめた。


食べるにはひどくことかいていた一家。
立派な母さんのためにメイベルが考えたこと。
「あたしたちがとらなかったとしたらさ、じゃがいもはきっと
くさっちゃうんだから。それって、すごくっもったいないことだわ。」

そして姉弟3人は、満月の夜にじゃがいも畑に向かう。

そう、じゃがいもどろぼうをしに・・・・。

3人姉弟の真ん中だからということで
ジャックはなんでも言うことをきかないといけない。
ものがたりは、ジャックの目で語られて行く。

スリルのなかで、母さんを思い、母さんのじゃがいも料理を思い
じゃがいもを袋につめる。

ところが家に戻って袋を見ると
ほとんどが石だった。

そして運の悪いことに母さんが帰ってくるのだ。

おしおきはまず石ころを返しに言ってからだと言う。
どうなるんだろう。どういうおしおきが待っているのだろう
とドキドキが最高潮に達する。
おそるおそる頁を捲ると
想像とは違う「赦し」がそこにある。


なんでも怒るだけではいけないのだと諭された気分だった。
そして、自分自身が過去に許されたいと思っていたのだ。
こどもは失敗をしてもいい人なのだと思う。

たくさん失敗をして、そしてそこで学んで
大人になっていくのだ。

そういう「いいでしょう」という絵本がトムの庭にはある。
迷いも躊躇もなく
どれを手にとっても、「間違いがない」

そんな本屋たくさんあるわけがない。


なによりわたしは、カレン・ヘスが大好きだ。
未読の人は伊藤 比呂美さん訳の「ビリー・ジョーの大地」を読んでほしい。
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by sorita-exlibris | 2011-09-13 22:35 | 家族のあったかい絵本

9月13日「今日の文庫」

今日から4時半より読み聞かせをしております。
毎週火曜の4時半からすることにしました。
小さなお客様がそろったら始めるので
絶対に4時半!というわけではないですが
大体の目安にしてください。


今日の読み聞かせ

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近所の初めてのおとこの子も来てくれて
楽しそうに聞いてくれた。

最初きみなんかだいきらいさ、うんちしたのはだれよ!うできき四人きょうだい
の予定が、Tくんの「さいごネコのやつ」と言われ
うんちのあとに「だるまだ」をいれる。
すると、チーターも!となり、初めてきたO君がすごく喜んでくれていたので
おまけで せきとりしりとりを読んだ。

小学生組のために「うできき四人きょうだい」を読むと
それはそれは嬉しそうに「どろぼう」「星のぞき」「鉄砲うち」「仕立て屋」
を楽しんでくれる。

なんといってもクライマックスでは感嘆な声。

本に力がある本は、おまかせできるから本当にラクチンだ。


今年の終わりまでには素話が1本語れるようになりたい。


さて、このお話、どんどんお話会の仲間にも参加してもらうつもり^^


今日一番のお客様はちびっちゃい子ちゃん。
一緒に「ケーキをさがせ」で遊びました。
きっと、年中のお姉ちゃんと今日は遊んでると思う。



ちなみに、この「うできき四人きょうだい」は息子が卒業の
オイリュトミー劇の演目。
息子は長男のどろぼう役

息子よ、格好よくお姫様をさらってくれ。
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by sorita-exlibris | 2011-09-13 22:09 | kodomiruの部屋

9月の文庫開店日



9月の文庫開店日です。
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by sorita-exlibris | 2011-09-03 11:08 | kodomiruの部屋

ゼバスチアンからの電話

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ゼバスチアンからの電話
イリーナ・コリュシュノフ作

石川素子
吉原高志共訳
福武出版



この本が私の手もとにやってくるのは2度目。
1度目の本は誰かの手もとにあるのだと思う。

わたしも、つい誰に貸したのかを忘れてしまった。
文庫をやりはじめるずっと前の話。

トムの庭に行ったら、入荷してたからすぐに連れ帰った。

なんというんだろう。
静かなようで、ちっとも冷静でいられない恋愛がここにある。

大人の想像を越えている若者の恋がここにある。
でも、それはどこまでいっても当事者の若者の目線。
大人は時として、わかっていても知らぬふりをして
話をしていることがたくさんあるのだから。

娘の恋愛の危うい時に起きた家の引越。
念願の広くて安心して家族が住める郊外の家。
実際は車がないとどこにも行けないような不便な家。

不幸というのは、本当にちいさなきっかけで生まれる。
でも、不幸が不幸を呼んで、お涙ちょうだいになるドラマは
いつもどこか安っぽい。

おばあちゃんから譲り受けた大事な形見のビーダーマイヤーの家具。
その所有者の主人公のザビーネ。
ザビーネの恋人ゼバスチアン。
そしてその家族。

わたしはいつもこのものがたりを再読する度に
すべてに愛しさを感じる。
ここにザビーネがいたら、わたしは躊躇なく抱きしめるだろう。

そして、母ロッティの潔さ。
従順で夫の言うことにはけして逆らわず
家庭の秩序を保ち、良い食事と良い環境を作り出すことしか
興味がないというより、やることがない
それしか使命感がないような母に嫌悪感を持つザビーネだったが
実際は、そうではないことに気づく。

母は母なりにきちんと見て、考えて自分を持ち
ひとりの立派な女性として生きていた。

母が運転中にいちいち指示を出す夫ハインツに言い放つ場面がある。

『ハインツ、今のうちにはっきりと言っておきたいんだけど
 私がハンドルを握っているときは、私が決めますから」

それにつながるもうひとつのセリフがあるが
それは読んで見つけるのも一興だ。


思春期の子どもにも、
そして思春期の子を持つ親にも。
もちろん恋愛中の大人も。
まだ小さい子どもがいる親たちも。

誰もがきっと、この本を魅了するでしょう。

福武書店がもうないなんて、寂しいことです。
この版権はどこにあるのでしょうか。
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by sorita-exlibris | 2011-09-01 22:51 | 中学生以上の本

9月の文庫の新しい仲間 その2

念願の言葉図鑑を全巻購入しました。

こんなに日本語というのは表現力があるのかと
小さな子から大人まで一緒に楽しめる絵本です。
五味さんの細かい表現力もすごい!

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by sorita-exlibris | 2011-09-01 22:20 | kodomiruの部屋

9月の文庫の新しい仲間

今後、文庫に新しく入った本をお知らせすることにしました。

科学キャラクター図鑑
これがなかなか楽しい内容です。

地学と周期表は注文中ですが、来週の文庫の開館には間に合うかもしれません。

ぜひぜひ男の子たちにも借りにきてもらいたいです。


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読み物はコチラ

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月がくれたきんか 

まだまだあります。
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by sorita-exlibris | 2011-09-01 22:06 | kodomiruの部屋